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雨漏りを未然に防ぐ!防水性を高める外壁塗装の重要性

雨漏りの原因を、「屋根の不具合」と決めつけていませんか?
屋根の不具合は確かに大きな1つの原因ではありますが、それだけが雨漏りの原因ではありません。
もしかすると、外壁の防水機能がなくなってしまったから雨漏りが発生しているのかもしれません。

外壁塗装は、外観をキレイにするための美観だけでなく、雨や風などから家を守り雨漏りを防ぐための防水の役割も果たしています。
外壁に汚れが目立ち始めてきたら、美観目的の外壁塗装だけではなく、防水性の見直しを行うことも考えてみると良いでしょう。
今回は、外壁塗装による防水の役割についてご紹介します。

目次

外壁塗装の目的は見た目を変えるだけではない

新築の建物は、外壁の色がとても鮮明で汚れもなく、見た目も美しいですよね。
しかし、いつまでもこの美しさが維持されるわけではありません。
外壁は太陽からの暑い陽射しや紫外線、雨や風からのダメージを毎日のように受けています。
このダメージにより、年月が経てば見た目や機能が劣化してくるのは仕方のないことなのです。

外壁塗装には、美観以外にもう1つ大切な役割があります。
それは、塗料の塗膜による防水効果です。
簡単にいえば塗膜によるガードで、外壁塗装はさまざまな自然現象から建物を保護してくれています。

この効果がなくなり始めると、下地に直接のダメージが加わってしまい、その結果、建物の寿命が短くなってしまうのです。
つまり、外壁塗装の目的は大きく2つあるといえます。

  1. 見た目の美しさを保つためや色を変えるイメージチェンジ
  2. 防水効果を復活させる

外壁の見た目も大切なことですが、防水効果はそれ以上に重要です。
塗膜が剥がれ防水効果が低下すると、劣化してできたヒビ割れから雨水が侵入し、雨漏りの原因になります。
建物の下地にも影響を与えることも考えられ、内部ではカビや壁紙のはがれ、さらにひどくなるとシロアリなどの害虫の棲み家になることさえあるのです。
そうなる前に、外壁塗装による防水対策を行うことをオススメします。

ヒビ割れの原因とは?

建物に大きなダメージを及ぼすのが、外壁材や塗装のヒビ割れです。
そこで、ヒビ割れのできる原因を説明しておきましょう。

まずは、先ほど触れた塗装の劣化です。
外壁に施されている塗装はいずれ劣化してしまい、剥がれたり割れたりしてしまいます。

また、ヒビ割れの原因は、日常の振動もおおきな要因の1つにあげられます。
地震が最も大きな揺れの原因ですが、大きなトラックが近くの道路を走った時の揺れなども影響します。
近年は特に地震が増えているため、建物が揺れて外壁にヒビ割れができたということも増えています。

防水工事のタイミングは?

次にあげられるような条件に当てはまる場合、外壁塗装による防水を考えるタイミングです。

  1. 塗装から8年以上が経過している
  2. 防水効果が無くなった兆候がある

1.塗装から8年以上が経過している

外壁塗装は、一般的に10年に一度が目安と言われています。
しかし、防水効果の維持を図るならば8年目程度を目安に、劣化の兆候を見極める必要があるでしょう。

8年で防水機能が無くなるわけではありませんが、防水機能を果たしている塗膜が徐々に剥がれてしまうため、外壁の様子を注意して見ていくと良いでしょう。
劣化の兆候が見られるようなら、優良な塗装業者に相談してみてください。

2.効果が無くなった兆候がある

外壁に下記のような症状がある場合、防水機能が低下している可能性が高いです。

  • ヒビ割れ
  • 色あせや汚れが目立つ
  • カビや苔が生えてきた
  • チョーキング現象(触ると手に白い粉がつく)
  • 下地がむき出しになっている

このような症状が見られるなら、防水効果が低下している状態です。
どの症状も劣化によるものですので、早めに外壁塗装を行ってください。
最も重症なものがヒビ割れです。
ヒビ割れから雨水が入りこむ可能性があるため、早めの対処が必要です。

防水性が高くなるとメリットが増える!

外壁塗装は、費用のことを考えると何度も簡単に行うことはできません。
高額な費用だけでなく、工事の間は留守にすることも出来ないなど負担も多くなってしまいます。

とは言え、面倒だからと後回しにすると、小さかったダメージが気づいた時には大変なことになってしまったという例も少なくありません。
「まだ大丈夫」ではなく、出来ることならダメージを受ける前に防水性を高めておくほうが、被害も費用も最小限におさえることにつながるのです。

では、外壁塗装により防水性を高めるメリットを詳しく見ていきましょう。

ヒビ割れに強くなる

防水性を高める塗料を使用することにより、ヒビ割れしにくくなります。
小さなヒビ割れ程度なら、補修することも可能です。
ヒビ割れに強い塗料については、次の項目で説明しますので参考にしてください。

家の寿命が伸びる

外壁は、紫外線や直射日光を日々浴び続けています。
外壁塗装は、雨や風などのダメージから外壁を守る役割をするため、建物本体の劣化を防ぎ建物を保護します。
もちろん雨垂れなどもつきにくくなり、汚れにくくなるということで、外観を美しく保つことにもつながりますね。

「小さなヒビ割れ程度なら大丈夫」という考えは、大きな間違いです。
建物を保護する外壁が割れることは、下地に直接水をかけているのとほとんど同じことになります。

雨漏りの原因となったり、カビやダニなどが発生したり、木造家屋なら腐ってしまったり、鉄骨が錆びてしまったりと、被害が大きくなると外壁塗装だけでは済まなくなります。
建物だけでなく、金銭的にも精神的にも大きな影響を受けることになる前に、定期的なメンテナンスや防水性を高める工事を実施する必要があるでしょう。

防水性を高める弾性塗料

防水性を高めるために、よく使用される塗料は弾性塗料です。
その理由には、以下のような理由があるからです。

弾性塗料の特徴

  • ゴムのように伸びる弾性機能を持つ
  • 小さなヒビ割れを防ぐことができる
  • 防水性が長期にわたって持続する

弾性塗料は、塗膜の厚みが通常の塗料の約10倍近くあり、とにかくよく伸びるのが特徴です。
塗膜が伸びることによるメリットは、もし外壁にヒビが入っても、塗膜は伸びることによりヒビ割れするリスクが低くなることです。

塗膜が割れない限り、雨や水などは外壁のヒビ割れから浸水することはありません。

ただし、弾性塗料には、向いている外壁材とそうでない外壁材があります。
モルタルやコンクリートのようなヒビ割れしやすい素材には向いていますが、サイディングには不向きです。
きちんと見極めないと効果は期待できないため、塗装業者に確認するとよいでしょう。

3大メーカーの弾性塗料

弾性塗料使用したいと考えても、あまりにも種類が多く素人には選ぶのも難しいことですね。
同じような特徴があっても、価格にはかなり差があります。

「業者が勧めてくる塗料なら信用しても大丈夫」と思ってしまいますが、中には何も知らないのをいいことに適当な塗料を選び高く見積もってくる悪質な業者もいます。
そこで、塗料についてもある程度の知識を持っておくと安心でしょう。

やはり安心できるのは、有名な3大メーカーの塗料です。
3大メーカーとは、日本ペイント、関西ペイント、SK化研のことで、他にもアステックペイントの名前もよく耳にされます。

これらのメーカーから出されている代表する弾性塗料は次の通りです。

  • 日本ペイント-DNA シリコンセラ
  • 関西ペイント-シリコンテックス
  • SK化研-セラミクリーン
  • アステックペイント-ピュアアクリル塗料のEC-100PCM、EC-PCM、EC-5000CM-IR

ここには代表する塗料を記しましたが、塗料のグレードによって価格も違ってきます。
そのため、予算に合った塗料を選ぶと良いでしょう。

とは言え、安いという理由だけで選ぶと、質の悪い塗料にあたることもあります。
そのため、価格だけで決めることはしないでください。

外壁防水塗装の費用相場

外壁の防水塗装には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
費用面も考慮しないと、防水塗装に踏み切ることができませんよね。

一般的な費用相場や工期などは、以下のような感じです。

  • 外壁のみで60~90万円
  • 屋根も含むと100万円
  • 1㎡あたり1,000~4,000円
  • 工期は8~10日
  • 耐用年数は4~20年

金額や耐用年数に幅があるのは、選んだ塗料のグレードによるものです。
これだけの差があると安い方がよいように思いますが、雨が多い地域にお住まいなら少し割高になってもグレードの高い塗料を選んでおくことをオススメします。
雨や台風が多いと、それだけ受けるダメージも大きくなります。
建物を守り長持ちさせるためには、その地域の条件に合った塗料を使用するほうが得策です。

さらに、高額な費用のかかる塗装は、そう頻繁には行うことはできません。
だからこそ後悔しない仕上がりになるよう、信頼できる業者の選択も必要になってきます。
見積もりは1社だけで済まさず必ず数社に依頼し、細かい部分にまで目を通してどんどん質問してください。
すべてを業者の言いなりになることは、とても危険なことです。

防水性を高める3つの工法

弾性塗料を使用した外壁防水塗装には、3つの工法があります。
どの工法にもメリット・デメリットがありますが、共通しているのは工事を行う時期です。
塗料の性質により、乾燥させるのに時間がかかってしまうため、梅雨の時期や台風シーズン、寒さの厳しい冬場はなるべく避けたほうが無難でしょう。

単層弾性塗装

メリット デメリット
  • 工程は3回で済む
  • コストが安い
  • 塗り替え回数が増える
  • 弾力性が低くなる
工程
  1. 下塗り(シーラー)
  2. 上塗り1回目
  3. 上塗り2回目

3つの工法のうち、1番コストをおさえることができます。
工程も3回で済むことから、工期も短く済ませることができます。
しかし、塗料のグレードはアクリル塗料を使用することが多いため、長持ちせず塗り替える回数が増えてしまいます。

せっかくの弾性塗料を使用しても、弾力性は低くあまりオススメしない工法です。
見積もりが安い場合、この工法を用いて塗料を薄め使用する業者がいます。
薄めて使用されると、全く効果を発揮できません。
このような理由から、単層弾性塗装を最初から行わない業者もあります。

複層弾性塗装

メリット デメリット
  • 防水性、弾力性が高い
  • 耐用年数が長い
  • 工期が長くなる
  • 費用が高い
工程
  1. 下塗り(シーラー)
  2. 高弾性の中塗り1回目
  3. 高弾性の中塗り2回目
  4. 上塗り1回目
  5. 上塗り2回目

圧倒的に防水性を高めることのできる工法です。
そのぶん工程は5回と、工期も長くかかり費用も高くつきます。
耐用年数は10年以上もつとされ、中塗りと上塗りの塗料は別の種類(フッ素、シリコンなど)を選ぶことも可能です。

微弾性塗料塗装

メリット デメリット
  • 3工程で済む
  • 下地のフィラーはシーラより密着性が落ちる
工程
  1. 微弾性フィラー(下塗り)
  2. 上塗り1回目
  3. 上塗り2回目

1番よく行われている工法です。
単層弾性塗装と同じく、工程は3回で済みます。
大きな違いは、下塗りにシーラーのかわりにわずかに弾力性のあるフィラーを使用します。
上塗りの塗料の種類を選べるのも利点です。

3つの工法には、それぞれにメリット・デメリットがあります。
弾性塗料は特殊な塗料のため扱いが難しく、塗料のことをよく知る専門の職人に依頼するのが理想です。

弾性塗料は、正しい扱いをしないと、仕上がりが膨れたりベタついたりしてしまいます。
均等に塗る技術も必要となるために、弾性塗料についてあまり詳しくない業者に依頼してしまうと見た目も悪く仕上がりに不満が残る結果になる可能性があるのです。

くれぐれも安く仕上げるからとの言葉に惑わされることなく、工事の相場と見比べ内容にもしっかりと目を通すようにしてください。

また、外壁塗装工事では足場を設置するため、同時に屋根やベランダの防水工事を合わせて行うこともオススメです。
同時に行ってしまえば、足場代を一度の工事で済ませることができます。
また、業者とのやり取りや見積もりの手間なども一度で済ませることができます。

弾性塗料による外壁塗装も辻塗装にお任せください

建物を長持ちさせるためには、外壁の防水性を高めるのも必要なことです。
外壁に大きなダメージを与える原因のヒビ割れに強い弾性塗料を使用することにより、厚い塗膜で覆われ外壁を保護してくれます。
ただし、外壁材により向き不向きがありますので、一度専門知識豊富な外壁塗装業者に相談してみるとよいでしょう。

もし、福岡で外壁の防水や塗装をお考えなら、私たち辻塗装が力になります。
私たち辻塗装は、地元である福岡に密着して営業する塗装業者です。

36年間で培った経験と知識を最大限に活かし、住宅にあった高品質な塗装を提供し、皆様の暮らしを守っています。
ご相談やお見積もりは無料で承りますので、なんでもお気軽にご連絡ください。


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