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外壁塗装のチラシに注意!悪徳業者の見分け方

もしかしたらあなたも、
「周りの家も外壁塗装をしたし、そろそろ検討しないと・・・」
「外壁がだいぶ汚れてきたから、綺麗にしたいな・・・」
などと思っているかもしれません。
そんな時に、タイミングよくポストに外壁塗装のチラシが入っていたら、電話したくなるものです。

しかし、電話をするのは少し待った方がよいかもしれません。
外壁塗装の業界では、残念ながら悪徳と呼ばれるような業者もいます。
チラシには魅力的な言葉が並んでいても、裏があるかもしれません。

もちろん、良心的で誠実な業者のチラシもたくさんあります。
そこで気になるのが、悪徳業者と誠実な業者のチラシの違いです。
ポスティングのチラシや新聞広告のチラシを見るときに、信頼できる業者を見極めるポイントがいくつかありますので、詳しくみていきましょう。

目次

悪徳業者のチラシの事例

どういったチラシが悪徳業者のチラシ、疑わしいチラシなのでしょうか。
いくつか事例を挙げてみます。

期間限定セールで契約を急がせる

「今だけ値引き!!」「今月末までこの価格!!」という文句を見たことがある方も多いでしょう。
このように、すぐに契約すると値引きができると見せかけて、契約を急がせるようなフレーズは要注意です。
契約を急がせるということは、顧客に怪しまれないよう、気づかれないうちに契約までこぎつけたいのかもしれません。

塗装工事を検討する際は、見積もりをお願いした上で不安な点や疑問点について質問をし、他社と相見積もりをとりながらじっくりと検討することが大切です。
時間をかけて検討すると、業者に怪しい点があった時にも気が付くはずです。

もちろん、悪意がないケースもあります。
たとえば、閑散期なので今なら値引きできる、といったケースです。
見積内容を精査して、値引きの理由についても聞いてみましょう。

足場代サービスを謳っている

塗装工事に欠かせない足場ですが、多くの業者は足場を組む専門業者に外注をしています。
足場代の塗装費用に占める割合は約2割と言われ、例えば80万円の塗装工事であれば16万円程度は足場代と考えられます。

その足場代をサービスしてもらえるということは、かなりの値引きに相当します。
しかし、実際には足場は必要なので、どこかからその代金を支払わなくてはなりません。
工事費のうち、業者の利益になる部分は3割程度が普通です。
その利益を減らしてまで、足場代をサービスしているとは思えません。

足場代の出どころとして、工事の質を落とすことで捻出していることが考えられます。
もしくは、そもそもの費用を高めに設定して、足場代をサービスしたようにみせかけていると思われます。

ごく一部の大手の業者では、足場を自社で保有しており、足場の組み立て資格を持った職人を抱えているため、足場代を安く抑えられることもあります。
しかし、このようなケースは非常にまれといっていいでしょう。
「足場代サービス」を鵜呑みにするのではなく、なぜサービスできるのかをきちんと確認してください。

極端に安い、誇大広告

「外壁塗装 50万円ぽっきり!」「工事パック料金 49万8千円!」といったように、安い料金を前面に出しているチラシにも要注意です。
なぜなら、誠実に人件費や材料費をかけて工事をすれば、ある程度の料金がかかるのは当たり前のことだからです。
それを安くできるのは、何かカラクリがあると疑ってみた方がよいでしょう。

値段を抑える手口としては、3回塗装するべきところを2回で済ませる、塗料を質の悪い安い塗料にすり替える、といったことが考えられます。
さらに、最初は50万円と言っておき、後から「あそこが壊れている」「こちらは別途料金」と追加料金を請求し、最終的には高額になってしまうパターンもあります。

外壁塗装工事はとてもお金がかかるので、少しでも安く抑えたくなる気持ちは分かります。
しかし、質の悪い工事のせいですぐに塗装が剥がれてしまえば、工事のやり直しとなり多額の出費が必要になってしまうでしょう。
高品質な外壁塗装には適正価格があるので、工事費を極端に安くすることはできないと思った方が賢明です。

火災保険

「火災保険を使って無料で塗装!」というチラシを、ご覧になったことがあるかもしれません。
火災保険の内容によっては、確かに外壁工事も対象になる場合があります。
火災保険の対象になる可能性があるのは、風水害などの一定の条件を満たした場合です。

実際に被害に遭い、それを直すための工事であれば問題ありません。
しかし、本当は被害に遭っていないのに、遭ったように見せかけて保険金を悪用するケースが見られます。
もしくは、保険で直せると言って勧誘しておき、結局は保険がおりなかったと言って全額を請求されるケースもあります。

火災保険の対象になるかどうかは、状況を調査しなければわかりません。
火災保険を前提にした外壁塗装工事のチラシは、大変疑わしいと思った方がよいでしょう。

外壁塗装の料金の決まり方

チラシの謳い文句や価格が正当かどうかを見極めるには、まずは外壁塗装工事の料金体系がどうなっているのかを知っておきましょう。
たとえば、平均的な広さの30坪程度の戸建ての場合、料金の目安は60~100万円程度です。
工事料金に含まれる内訳には、以下のようなものがあります。

足場代

足場は多くの業者が外注しているので、あまり値引きはできません。
足場代は、建物の周囲の長さと高さを測って必要な足場面積を計算し、足場単価と掛け合わせて算出します。
足場代は工事料金の約20%です。

材料費

外壁塗装には、塗料代や飛散防止ネット、シーリング代など、多くの材料費がかかります。
塗料代に関しては、使用する塗料のランクによって金額が大きく変わります。
また、塗装をする面積に比例して金額が変わります。
当然ですが、外壁の面積が広ければ広いほど高額です。
材料費は工事料金の約20%です。

人件費

塗装工事は手作業で行われるので、人件費が多くかかります。
社員を大事にする業者で、ベテランの社員が多数在籍していると人件費も高額です。
その分、高品質な外壁塗装が約束されるでしょう。

品質の事まで考えれば、安い方が良いとも言い切れません。
人件費は工事料金の約30%です。

その他

現場までの交通費や事務処理費用、広告費や利益など、諸経費が色々と含まれます。
下請けに依頼する業者であれば、中間マージンもここに含まれます。
その他の費用は工事料金の約30%です。

外壁塗装業者のチラシをチェックするポイント

チラシに載っている情報の中には、金額以外にも有用な情報があります。
キャッチコピーに惑わされず、チラシの隅々まできちんと確認しましょう。

所在地が実在するか

悪徳業者の中には、悪質な工事をした後のクレームから逃れるため、チラシに嘘の住所を記載しているケースがあります。
また、仮の住所を記載しておき転々としている場合もあります。

そこで、チラシに記載されている所在地が実在するか、確認しておくと安心です。
直接行ける場所であれば行ってみても良いですが、今はネットでも調べることができます。

オススメのツールは、グーグルマップです。
グーグルマップにはストリートビュー機能というものがあり、住所を検索した上で、その住所近辺の画像を確認することができます。
塗装会社としてきちんと看板を掲げて営業をしているのか、資材置場は綺麗に整頓されているか、といったことを見ることができます。

丁寧な仕事を心がけている業者であれば、事務所や営業所もきれいに片付けられているでしょう。
事務所の見た目も、業者選びの一つの目安として活用できます。

有資格者がいるか

塗装業を開業するにあたり、必ず必要な資格はありません。
とは言え、できるだけ良い仕事をしようと考えている業者であれば、職人の資格取得にも力を入れているものです。
有資格者がいる業者なら、安心感が増すことでしょう。

塗装に生かせる資格として、「塗装技能士」というものがあります。
塗装技能士の中でも一級は、7年以上の実務経験が必要で、筆記試験と実技試験の両方をクリアしなくては取れない資格です。
そのため、優良業者を探すひとつの目安となるでしょう。

また、会社として「建設業許可証」を取っていればより安心です。
建設業許可証は国土交通大臣あるいは都道府県知事の許可がないと取得できない、信頼のできる資格です。
建設業許可証を持っている業者のみ、500万円以上の工事を受注することができます。

施工実績があるか

地元で多くの施工実績があることは、優良業者を見極めるうえで重要です。
住宅だけでなく、公共の建物を請け負ったことがあるなどの情報があれば、より安心できます。

地元で少しでも悪い噂が立ってしまうと、口コミですぐに広まってしまいます。
そのため、地域密着で長く営業することはできません。
長年地域に密着して営業している業者であれば、優良な業者である可能性が高いです。

保証やアフターフォローについて明記されているか

塗装の善し悪しは、工事の直後にはわかりにくいものです。
一見綺麗に見えても、手抜き工事の塗装であれば数年後に剥がれてしまうこともあるからです。

そのため、工事後も3年間、5年間といった保証がついていると安心です。
保証に関しては、口約束ではなく保証書を発行してもらいましょう。
他にもどんなアフターフォローがあるか、チラシ上で確認しておきましょう。

チラシで気になる外壁塗装業者を見つけたら

チラシでチェックポイントを見た上で、信頼できそうな塗装業者が見つかるかもしれません。
気になる業者を見つけたら、他のルートからも情報を集めてみましょう。

情報収集の手段として、近所の方に口コミを聞いてみるのもひとつの手です。
周りの方々がどんな業者に依頼しているのか、評判はどうか、価格の相場はどのくらいか、知っておくとよいでしょう。

ホームページを調べてみるのも良い方法です。
チラシ以上に詳しい情報が載っていますし、塗装実績の写真も見られるかもしれません。

もちろん、昔ながらの塗装業者の中には、ホームページを持たない業者もいるかもしれません。
そのため、ホームページが無いからと言って一概には悪い業者とは言えません。
一方で、この時世で生き残っていく努力をしている業者は、ほとんどがホームページを使った営業活動に力を入れているものです。
このような意味からも、ホームページがある業者の方が安心です。

そして、できるだけ1社ではなく、複数社を比較して検討してみましょう。
手間がかかりますが、業者ごとの特徴や違いがよくわかります。
複数の業者を比較することは、悪徳業者を見抜くにも良い方法です。

業者選びで気を付ける点

チラシをきっかけとした業者選びでは、いくつか注意するポイントがあります。
注意点をしっかりと押さえて、悪徳業者に騙されないようにしてください。

クーリングオフには条件がある

悪徳業者と外壁塗装工事を契約してしまった場合、クーリングオフ制度が適用できる場合があります。
しかし、適用するためにはいくつか条件があるため注意が必要です。
特に注意が必要な条件に「自分から業者を招いた場合はクーリングオフできない」というものがあります。

クーリングオフ制度は、訪問業者が自宅に押しかけてきて、冷静に判断する時間が無い中で強引に契約させるケースを想定しています。
そのため、チラシを見た消費者が自分から電話で問い合わせ、営業の人に来てもらった場合には適用されません。

業者には専門分野がある

外壁塗装業界は参入障壁が低く、他分野の業者が片手間に営業を行う場合もあります。
このようなケースでは、実際の工事は下請けへ回して、中間マージンを得ているパターンが多いようです。

たとえば、新築時に建ててもらったハウスメーカーでも、外壁塗装工事を依頼することはできます。
しかし、実際の工事は下請けとなることがほとんどです。

他にも、防水工事専門の会社が、ベランダ工事のついでに外壁工事にも対応していることもあります。
金属屋根を専門とする板金工事会社が、屋根工事と合わせて外壁塗装工事を請け負っていることもあります。
リフォーム全般を取り扱うリフォーム会社が、リフォーム工事の一環として外壁工事を取り扱っていることもあります。

しかし、外壁塗装を依頼するのであれば、外壁塗装工事をメインに扱っている業者に依頼した方が、技術力の面では安心です。
会社名や施工実績などから、塗装工事が専門の業者かどうかをチェックすると良いでしょう。

高品質な外壁塗装なら塗装一筋の辻塗装にお任せください

ポスティングや新聞広告のチラシを見て、外壁塗装工事を検討する方は多くいらっしゃると思います。
しかし、チラシに大きく載っている「地域最安値!」「キャンペーン価格!」といったキャッチコピーだけを見て業者を決めるのは危険です。
なぜなら、外壁塗装は悪徳業者が多い業界だからです。

外壁塗装工事には、必要最低限の費用がかかります。
多くは人件費と材料費なので、大きく値引きすることはできません。
極端に安い価格の場合には、経験のないアルバイトのような人に工事をさせたり、粗悪な材料を使っていたりするケースもあるので注意してください。

外壁塗装は高額ですが、住宅を守る大切な工事です。
価格だけに惑わされず、信頼できる業者かどうかを入念にチェックしてください。

もし、福岡で外壁塗装業者をお探しなら、私たち辻塗装が力になります。
辻塗装は創業から40年間、塗装一筋で営業を続けてきた、地域密着の塗装専門店です。
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