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気候で失敗しない!外壁塗装工事を美しく仕上げるポイント

外気温が、外壁塗装工事をする際の仕上がりに影響することをご存じでしょうか?
外壁塗装は塗料の化学変化を利用して外壁に密着させるため、気温や湿度の条件が大切です。
そのため職人は、作業時の気象条件に合わせて塗料の調合を変え、塗装方法を工夫しています。

また、外で行う工事のため、雨天はもちろん、極端に気温が低い日や湿度が高い日には塗装できないこともあります。
スムーズな塗装工事のためには、できるだけ塗装に適した季節に工事をすることがオススメです。

ここでは、「外壁塗装に最適な気温はどの程度か?」「どんな点に気を配ると良いのか」など、外壁塗装を左右する気候について、詳しくお伝えしていきます。

目次

外壁塗装に適した気温

外壁塗装は、15~30℃が作業に適した温度とされています。
そのため、春や秋は塗装工事のハイシーズンとなり塗装業者は多忙な時期です。
特に、梅雨に入る前の4~5月や気温が安定している9~10月は人気で、優良な業者は何か月も前から予約が埋まってしまう場合もあります。

多くの塗料メーカーは、塗装に適さない条件として「湿度85%以上、気温5℃以下」と定めています。
この条件に当てはまる天候なら、晴れていたとしても塗装工事はできません。

また、職人の体調管理の面でも、極端に暑い日や寒い日はリスクが伴います。
集中力が落ちるため、本来の技術を発揮できない可能性があるからです。
つまり、細かい作業が要求される工事では、気候によっては丁寧な塗装ができなくなってしまう恐れがあるのです。

5℃以下の気温になる可能性

気温が5℃以下になる可能性は、どのくらいあるのでしょうか。
福岡の1月の気温をみてみましょう。

福岡の気温平均値(1月)
  • 1月の平均気温・・・約6.6℃
  • 1月の日中の最高気温・・・約9.9℃

福岡では、晴れた日なら冬場でも日中は5℃を超えています。
早朝は避けた方がよいかもしれませんが、冬場でも基本的には外壁塗装工事を行うことができます。

しかし、福岡より寒さが厳しい北海道や東北地方などでは、日中の最高気温が5℃を下回る日が多いため、基本的に冬場は塗装に適さないと考えた方が良いでしょう。

85%以上の湿度になる可能性は?

日本は地域の気候によって湿度の差が大きく、太平洋側は夏に湿度が高く、日本海側は冬に湿度が高くなる傾向があります。
ただ、沖縄の気候は一年中湿度が高いのが特徴です。

東京、福岡、沖縄の湿度を見てみましょう。

湿度平均値(8月)
  • 東京の相対湿度平均値(8月)・・・74%
  • 福岡の相対湿度平均値(8月)・・・76%
  • 沖縄の相対湿度平均値(8月)・・・78%

湿度の高い夏の平均を見ると、8月の湿度平均値は、福岡で76%前後です。
湿度は日の出の頃に最も高くなり、午後にかけて低くなっていきます。
そのため、福岡でも晴れた日なら、日中の湿度が85%を超える日はほとんどありません。

梅雨の時期は、雨が多く、湿度も高くなりがちです。
雨の日なら、湿度が85%を超える可能性も高くなるでしょう。
ただ、雨天では塗装工事は延期となるので、85%を超える高い湿度で施工することはないでしょう。

気温が塗装の品質に影響する理由

外壁塗装にとって、気温はなぜ重要な要素なのでしょうか。
気温が適さない時に塗装をすることで、起こりうるリスクには次のようなものがあります。

塗料が固まりにくい

塗料は本来、それだけでは粘度が高く外壁材に塗れるような形状ではありません。
そこで塗りやすくするために、溶剤や水を加える必要があります。
塗りやすい粘度で外壁に塗装した後、その溶剤が揮発(水の場合は蒸発)することで、塗料が外壁材に留まって塗膜が形成されます。

つまり、塗料は塗った後、十分に乾燥させることが大切です。
乾燥が不十分だと、外壁材にしっかりと付かないため、剥がれを引き起こしてしまいます。
十分に乾燥して塗膜が形成されるまでには、少なくとも半日以上はかかります。

気温が高く、湿度が低く、日照時間が長いと、乾燥時間は短くなります。
反対に気温が極端に低い日や湿度が極端に高い日には塗料が固まりにくくなるため、塗装に適さないのです。

また、乾燥時間は塗料の種類によっても変わります。
水性塗料と油性塗料を比較すると、水性塗料の方が乾燥しづらいです。
特に気温が低い場合、水性塗料は水分の蒸発に時間がかかってしまいます。

また、弾性塗料という塗膜に弾力性を持たせてひび割れを防ぐ性質の塗料があります。
この弾性塗料は、塗膜に厚みがあり内部まで乾燥させるのに時間がかかるため、注意が必要です。

剥がれを引き起こす

外壁が結露してしまうと、塗装をすることができません。
水分は塗装に大敵で、しっかり乾いた状態でないと剥がれの原因になってしまうからです。

結露は冬の朝方や、極端に湿度の高い時期などに発生しやすいです。
そのため、昼夜の寒暖差が大きい地域、山間部などは結露しやすく注意が必要です。
また、外壁材が金属の場合には、温度変化が大きくなりやすいため結露しやすいです。

かぶり現象が起きる

湿度が高いと、「かぶり現象」という塗膜が白くにごる現象が起きやすくなります。
この現象は、湿度が高い時に油性塗料を塗装すると、溶剤の揮発スピードが速すぎて表面温度が下がり、結露が発生することで引き起こされます。
特に油性塗料の場合には、水分と混ざり合わないため白くにごってしまいます。

ツヤ引けが起きる

ツヤ有り塗料を塗った際に、乾燥の不具合でツヤがなくなってしまうことを「ツヤ引け」と呼びます。
ツヤ引けは、乾燥の途中、塗膜に水分が付くことで発生します。

例えば、「塗装をした直後に雨が降ってしまう」「塗装をした日に夜露が発生してしまう」「極端に湿度が高い」といった状況で起きうる現象です。

このような不具合を防ぐためには、天候に十分注意しなければいけません。

冬場や夏場の塗装はできない?

天気の良い日が長く続けば問題ない塗装工事ですが、日本の気象条件では「この時期なら確実」と言うのは難しいでしょう。
あらかじめ様々な天候を想定して、臨機応変に対応していくことも大切です。

地域によっても塗装に適した季節は異なります。
雪国では冬場の塗装は厳しいですが、雪が少なく乾燥している地域なら冬場でも塗装が可能です。
逆に日本の南側では、夏場は多湿で台風が多く塗装に適しませんが、それ以外の地域では夏場でも塗装ができることが多いようです。

このように、日本では各地で気候が異なるため、その土地に合わせての塗装計画を立てることが大切です。
そこでここからは、天候に合わせて塗装するポイントを挙げてみます。

水性と油性の特性を知っておく

油性塗料の方が水性塗料より乾燥するのが早いため、気温が低い時には適しています。
さらに、油性塗料は乾燥が早い分、工期が短くなるという特徴があります。
つまり、天候が不安定で早めに工事を終わらせたい場合には、油性塗料がおすすめです。

ただし、油性塗料には湿度が高い場合は、かぶり現象のリスクがあります。
また、油性塗料の方が臭いもキツイため、総合的に判断して塗料を決める必要があります。

結露する前提で作業時間をずらす

結露が起きやすい冬場は、作業時間を調整するのも一つの方法です。

たとえば、朝は表面の結露が乾燥してから作業ができるように、日が昇ってから作業を開始するということもあります。
そのため、乾燥時間が足りなくなる恐れもあります。

このような場合では、午後は早めに作業を切り上げて、夜になるまでの間に乾燥時間を十分にとる、といった工夫が必要です。

希釈量を減らす

塗料を希釈するために入れる溶剤や水は、少なければ少ないほど乾燥時間が短くて済みます。
ただし、塗料の性能を発揮するためには、メーカーの定める希釈量を守らなくてはなりません。
そこで、定められた量の中でも最小限の希釈量にすることで、少しでも乾燥時間を短くさせるのも工夫のひとつです。

希釈量が少ないということは濃い塗料になるということなので、同じ面積を塗る場合にも必要な塗料の量は増えてしまいます。 また、粘度が高くなり塗りづらいため、職人の技量に左右されやすくなります。

塗布量を減らして塗布回数を増やす

冬場で作業時間を短くしたい場合には、塗布量を減らして塗布回数を増やすという工夫も考えられます。
すなわち、薄い塗膜にする代わりに、重ね塗りの回数を増やすことで、同じ厚みの塗膜を作るということです。
職人の手間が増えてしまうデメリットがありますが、1回ごとの塗膜が薄い分、短い時間で乾燥させることができます。

天候が理由で工期が伸びたらどうなる?

工事期間中、工事に適さない天候の日があるかどうかは、地元の優良業者なら過去の経験で熟知しているはずです。
作業ができない日があると想定されるなら、その分スケジュールには余裕を持たせているでしょう。
しかし、それでも天候を完全に予測はできないので、予定していた以上に長引いてしまうことはあります。
ただし、その場合にも追加料金を請求されることはありません。

すべては契約書の記載に基づいて進められるので、まずは契約書を確認しましょう。
多くの場合「不可抗力で工事の遅延が生じた場合には、工期の延長ができる」といったように、工期の延長もあり得る契約になっていると思います。

明らかに天候が理由であれば追加料金もなく、工事が完了するまで延長されます。
当然、延長する場合には業者からも詳しい説明があるはずです。

工期が長引いてしまうことは、施主側にとってはデメリットもあります。
洗濯物が干せない、窓が開けられないといった不便な生活が長引いてしまうからです。
さらに、工事期間中に駐車スペースを確保するため、駐車場料金がかさんでしまうでしょう。

しかし、契約書に延長もあり得ると記載されていたら、施主側も我慢せざるを得ません。
そうならないために、延長に関して心配なことがあれば、契約前に業者に相談しておきましょう。

塗装に最適な季節

気温だけを考慮すると、塗装に適した季節は春か秋といえます。
しかし、雨や強風、台風の影響が絶対にないとはいえません。
気候は地域差が大きいため、エリアによっても最適な時期は異なってきます。

春・秋にこだわって、無理なスケジュールの工事を頼んでしまうと、業者も余裕がなくなりミスにつながる可能性もあります。
ゆとりのある工期で作業をしてもらった方が、丁寧に工事をしてもらえるでしょう。

とはいえ、夏や冬でも塗装に熟知している職人なら、最適な方法で綺麗に塗装工事をしてくれます。

業者と相談することが大切

塗装工事は、気温に関わらず、気象条件に柔軟に対応して最適な作業をすることが大切です。
そのため、気温に合わせた塗料の調合の仕方や、気温に合わせた塗装技術を持ち合わせている業者に依頼することが必要です。
経験豊富な業者なら、どのような季節でも対応してくれるため、安心して任せることができるでしょう。

天候は、予期できない部分が大きいです。
雨が多い時期なら、工期が延びることを前提とした余裕のあるスケジュールを組んでもらうなど、天候に関して不安な点があれば、事前にしっかり相談しましょう。

万が一、天候の影響で塗装にムラが発生したり、完成後に剥がれが起きてしまった場合にも、誠実な業者なら責任を持って工事のやり直しをしてくれるはずです。

施主の立場になり、親身に臨機応変に対応してくれる業者なら、予期しないトラブルが発生した場合でも最適な方法を提案してくれるでしょう。

福岡で外壁塗装をご検討中なら辻塗装までご相談ください

外壁塗装は、美しく強固な塗膜を作ることで、家を守る大切な役割があります。
強固な塗膜を作るためには、温度などの気象条件に合わせて、柔軟に対応しながら塗膜に不具合が発生しないように努めなければなりません。

特に気候の変化の大きい日本では、その土地ならではの、注意すべきポイントを知っておくことも大切です。
地元密着の熟練した職人であれば、気温や湿度、その後の気象条件の変化も頭に入れて、塗料の調合や塗るタイミングを調整してくれるでしょう。
このような熟練の職人に塗装を依頼するためにも、優良業者を見極めることが重要になります。

もし、福岡で外壁塗装をご検討中なら、私たち辻塗装までご相談ください。
辻塗装は、40年間地域密着で営業を続けてきた、塗装の専門業者です。
福岡で培った豊富な実績と知識をもとに、あなたのお宅に最適な塗装計画をご提案いたします。
もちろん、ご相談は無料で承りますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


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