後悔しない外壁の木部塗装|よくある失敗と基礎知識
「外壁の木部、なんだか色があせてきた気がする…」「塗装って必要?費用はどれくらい?」そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、家の木部の塗装は、見た目の美しさだけでなく、家そのものを長持ちさせるためにとても重要な役割を担っています。
放っておくと、見た目が古びるだけでなく、家の内部にまでダメージが及ぶことも。
この記事では、木部塗装の基礎知識から、費用の目安までをわかりやすく解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
目次
- 木部塗装ってなぜ必要?塗料の種類もかんたんにご紹介
- 塗り替えのサイン、見逃していませんか?放置すると家の寿命にも影響
- 木部塗装の工程 仕上がりを左右する下準備とは
- 木部塗装でよくある失敗とは?後悔しないための予防策
- 木部塗装の費用はどれくらい?
- 外壁の木部塗装は、家を守る大切なメンテナンス
木部塗装ってなぜ必要?塗料の種類もかんたんにご紹介
外壁の「木部」と聞くと、壁そのものをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし実際には、軒天・破風板・鼻隠しなど、屋根まわりの細かなパーツにも木材が使われています。
これらは外観の印象を左右する大切な要素でありながら、雨や紫外線の影響を受けやすく、劣化しやすい箇所です。
こうした木部の劣化を防ぐ“バリア”の役割を果たすのが「木部塗装」です。
木材の表面を保護し、長く美しさを保つためには、塗料の性能と選び方のよって変わるので、もし「どれがいいの?」と迷ったら、業者に複数の選択肢を出してもらいましょう。
【木部塗装に使われる塗料の種類と特徴】
塗料の種類 | 特徴 | おすすめのケース |
浸透型塗料 | 木に染み込み、内側から守る。自然な木の質感を残せる | 木目を活かしたい。ナチュラルな仕上がりにしたい場合 |
造膜型塗料 | 木の表面に保護膜を作り、紫外線や雨をしっかりガード | 強い耐久性や、はっきりした色味を求める外壁や破風など |
油性塗料 | 耐久性が高く、雨風にも強いが、においと乾燥時間に注意が必要 | 雨が多い地域や直射日光の当たる南面など、厳しい環境下におすすめ |
水性塗料 | においが少なく乾きも早いため、扱いやすく環境にもやさしい | DIY派や、近隣に配慮したい住宅街、小さなお子さんがいる家庭向き |
塗り替えのサイン、見逃していませんか?放置すると家の寿命にも影響
外壁の木部は、日差しや雨風を毎日受け続けているため、少しずつ確実に傷んでいきます。
でも劣化は急には見えないので、「気づいたときには手遅れだった…」という方も少なくありません。
色あせや剥がれ、黒ずみ、カビなどが出てきたら、それは“そろそろ塗り替えどき”のサインです。
これを無視して放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、木が腐って中から崩れる・シロアリの温床になる・修繕費が倍以上に跳ね上がるなど、家全体への影響も避けられません。
塗り替えをしないとどうなる?起こりうる3つのリスク
- 構造材の腐食
塗膜が剥がれると雨水が木に染み込み、腐敗やカビが進行。放置すれば木材そのものの交換が必要に。 - 害虫被害
湿気を含んだ木部はシロアリやキクイムシの好物。内部からの侵食が進み、床の沈みなどの原因にも。 - 修繕費の高騰
早期なら塗装だけで済むところが、劣化が進むと大工工事や足場の再設置が必要になり、費用は数倍に。
塗装の目安は5〜10年ごとが一般的ですが、年数だけでなく「見た目の変化」に気づいたら要チェック。
早めの対応が、結果的に一番おトクで、家の寿命を延ばす近道になります。
木部塗装の工程 仕上がりを左右する下準備とは
「塗装って、ただペンキを塗るだけでしょ?」と思っていませんか?
実は、見た目や持ちの良さを決めるのは、塗る前の下準備なんです。
洗浄や下地処理をきちんと行わないまま塗ってしまうと、どんなに高級な塗料を使ってもすぐに剥がれたり、ムラになってしまいます。
特に木部は水分や汚れを吸いやすく、丁寧な処理が不可欠。
プロの塗装業者は、この下準備を手抜きせずしっかりやることで、長く美しく保てる塗膜に仕上げています。
塗装前に行われる主な工程
工程名 | 内容とポイント |
高圧洗浄 | 木部表面の汚れやカビ、古い塗膜を落とす。 ここが甘いと塗料が定着しにくくなる。 |
ケレン(下地処理) | サンドペーパーなどで表面をなめらかにし、塗料がしっかり密着するように整える作業。 |
下塗り | 密着力を高めるための“接着剤”のような役割。 中塗り・上塗りの仕上がりにも大きく影響する。 |
中塗り・上塗り | 仕上げの色味と厚みを整える工程。 乾燥時間をきちんと取ることで、ツヤと耐久性がしっかり出る。 |
この工程を省略されたり、極端に早く終わる業者には要注意です。
「なぜそんなに安いのか?」の裏には、見えない“手抜き”が隠れているかもしれません。
木部塗装でよくある失敗とは?後悔しないための予防策
「せっかく塗装したのに、すぐ剥がれた」「思った仕上がりと違った」など、木部塗装では後悔につながる失敗が少なくありません。
しかしながら、よくある失敗例とその原因を知っておけば、未然に防ぐことができます。
塗装のタイミングを逃して、木が腐ってしまった
外壁の木部に、色あせやツヤの消失、黒ずみ、ひび割れなどのサインが出ているのに、「まだ大丈夫かな」とそのままにしてしまう…。そんなケースは意外と多く見られます。
気づかないうちに雨水が木に染み込み、内部で腐食が進行。
ここまで傷んでしまうと、もう塗装では対応できず、木材そのものを交換する必要が出てきます。
交換となれば費用もぐっと上がってしまうため、早めの対応が何より大切です。
定期的に外回りをチェックし、気になる部分はスマホで写真を撮っておくと、業者へ相談する時もスムーズになります。
安さだけで業者を選んで後悔した
見積もり金額だけを見て「一番安いところにお願いしよう」と決めた結果、手抜き工事や施工ミスで後悔する方は少なくありません。
なかには、下地処理を省いたり、耐久性の低い塗料を使ったりする業者もいます。
こうしたトラブルを避けるには、金額よりも「どんな作業をしてくれるのか」「どんな塗料を使うのか」といった中身に注目することが大切です。
見積もり内容の説明が丁寧で、納得のいく答えをくれる業者を選びましょう。
塗料選びを間違えて、すぐに剥がれてしまった
塗料にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を理解せずに使ってしまうと、早期の剥がれや劣化につながってしまいます。
木部に適さない塗料を使ったり、相性の悪い塗料を重ね塗りしたりすると、数年で再塗装が必要になることも。
事前に塗料の特徴を知っておくと安心ですし、施工業者に「なぜこの塗料を選んだのか」をしっかり説明してもらうことも、失敗を防ぐポイントです。
DIYで挑戦したけど、ムラや剥がれが出てしまった
最近はホームセンターやネットで塗料や道具が手軽に手に入り、「自分で塗ってみよう」と挑戦する方も増えています。
ただ、木部は繊細な素材のため、下地処理や乾燥時間、塗り方などを少しでも間違えると、ムラや剥がれが起きやすくなってしまいます。
小さな部分や目立たない場所でのDIYは良いですが、広範囲や高所の塗装は、安全面も含めて専門業者にお願いするのが安心です。
木部塗装の費用はどれくらい?
「木部の塗装って、実際いくらかかるの?」と不安に思う方は多いはずです。
外壁全体の塗装に比べれば面積は小さくても、塗料の種類や施工範囲によって、金額は思った以上に差が出ます。
相場感を知っておけば、見積もりを見たときに「高いのか安いのか」が判断しやすくなり、納得したうえで依頼できるようになります。
【木部塗装の費用相場の目安】
内容 | 費用の目安(税抜) | 備考 |
1㎡あたりの塗装単価 | 約2,000円〜4,000円前後 | 木部の状態や塗料の種類で変動あり |
軒天(のきてん)全体 | 約3〜8万円 | 面積・下地の状態によって上下 |
破風板・鼻隠しなどの付帯部分 | 約2〜6万円 | 脚立や足場の有無でも変動 |
外壁全体の木部(板張りなど) | 約15〜40万円 | 建物の大きさ、木材の劣化具合により幅あり |
外壁の木部塗装は、家を守る大切なメンテナンス
木部塗装は見た目を整えるだけでなく、家の寿命を延ばすためにも欠かせないお手入れです。
タイミングや塗料選び、業者の見極め方を知っておくことで、失敗や無駄な出費を防げます。
放置せず、定期的なチェックと適切な塗装で、家をいつまでも美しく、安心して暮らせる空間に保ちましょう。
もし、福岡近郊での外壁塗装や木部塗装をご検討中なら、辻塗装までご相談ください。
工事施工計画書付きのお見積書をご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。