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日本ペイント 下塗り材料 水性カチオンシーラーについて

今日は日本ペイントさんの下塗り塗材
水性カチオンシーラーという商品について紹介させて頂きます。

水性塗料で臭気も弱く、取り扱いやすく安全な塗料になります。
内部外部どちらにも使用することができる汎用性の高い下塗り材料です。

日本ペイントさんのカタログに掲載されております、
図解の説明も掲載させて頂きます。

日本ペイントさん 水性カチオンシーラー 図解説明

日本ペイントさん 水性カチオンシーラー 図解説明

水性カチオンシーラーは一般的な水性下塗り材に比べると電荷安定性が高く、素地との密着を高めてくれます。
素地にしっかり浸透し、表面強度も高めてくれます。
下塗の適用範囲が広くて、さまざまな材質に対しての密着力に優れたカチオン系のシーラーです。
けい酸カルシウム板、スレート、コンクリート(RC、PC)、モルタル、石膏ボート板などの素地、
旧塗膜に対しては樹脂リシン、樹脂スタッコ、複層仕上塗材、合成樹脂エマルション塗料などなど
あらゆる下地状況に対して下塗りとして使用することが可能です。

適用下地 適用用途 適用上塗り 塗装仕様例

適用下地 適用用途 適用上塗り 塗装仕様例

劣化度合いが気になる施工部位などに対しては適応しにくい場合もありますので、
慎重に下塗り材料を選定することが重要になります。

【下塗り塗料は知らずに何となくで選んではいけません。しっかり適応する下塗り選定こそ超重要になります】

劣化度合いによっては他の上位ランクの下塗り材などを選定することなどが必ず大事になってきます。
必ず用途に合った使用方法を守ることで、正しく安全に耐久性を保って使用することができます。
こういった知識は、塗装に対して真剣に取り組んでいる会社なら、どこでも持っている知識だと思います。
下塗り材料がどういったものなのかを、施工する側がしっかり理解している必要がありますね。

最終的に塗料の密着や耐久年数には下塗りが大きく影響してきますので、細かい知識も重要になります。
下塗りは上塗りと同等、もしくはそれ以上に大事だと考えられるくらいで丁度良いと思います。

水性カチオンシーラーは室内のけい酸カルシウム板などの完全水系仕様に対応できます。
水性仕様にすることで、より安全で臭いをあまり気にすることなく施工できますので、
室内の塗装工事などはかなり重宝している下塗り塗料になります。
弱溶剤系ですとさまざまな問題が起きたりする場合がありますので、水性仕様の方が良い場合が多いです。
室内では紫外線や雨風があたるわけではないので、特に問題なく使用できる事の方が多いです。

最近は下塗り材もかなり進歩してきたため、なかなか外部で水性カチオンシーラーを使用しなくなりましたが、
でもでも用途さえしっかり確認厳守すれば、全く問題なく外部にも使用することができますので、ご安心ください。

基本的には、日本ペイントさんの材料は、本当に信頼度が高い塗料だと思います。
日本ペイントさんは、今の良きスタイルを貫いて、常に業界トップに立ち続けてほしいですね。


水性カチオンシーラーは外部の場合には必ず守らなければならない注意事項がありますよ。

知らずに使用されてしまうと施工不良につながってしまう、本当に重要な事になります。

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外部に使用されている「けい酸カルシウム板」への使用は適応してません。
新築の破風の部分や軒天などににも良く使用されています建材になります。
軒天は雨や紫外線をの影響を受けないため、水性カチオンシーラ使用は問題ありません。

水性カチオンシーラは合成樹脂エマルション型シーラーという部類の規格になります。
シーラーの中では最も普及しているシーラーで、耐アルカリ、耐水性に優れた、経済性に優れたシーラーです。
他のシーラーと比較して多孔質で通気性のある塗膜になります。
合成樹脂エマルション型シーラーは、ケイカル版等の吸収性が強い素地の場合、水が素地にすぐ吸い込んでしまい、
シーラー樹脂が下地の内部に浸透する前に下地表面で粒子が融合して塗膜を作ってしてしまう為、
ケイカル板等の吸い込みが激しい下地に対しては、上塗り塗料の付着性も悪く、下地の補強効果も劣ります。
内部などのケイカル板の塗装等に関しましては、上塗り材料も水性ケンエースなども使用することで、
より良い密着強度を保った施工をすることが可能です。

【けい酸カルシウム板】

ケイ酸カルシウムと繊維系物質を化学的に配合して生まれた物質です。ケイ酸カルシウム板は、簡単に言えばその名の通り「板」の一種です。ケイ酸カルシウム板の特徴としては、耐火性・断熱効果・強度に優れていることがあげられます。ケイ酸カルシウム板が建築材に使われている、大きな原因です。

つい最近まで建築材の主役を担っていたのが、この繊維補強セメント板です。
繊維補強セメント板には、繊維混入スラグセメント板などが含まれます。
その特徴は、衝撃耐性・強度・施工性が高い事があげられます。
建築材として一見、何も問題がないように思われるこの繊維補強セメント板ですが、
1つ大きなトラブルを抱えている事が判明しました。
近年世間を騒がしている、アスベストが使用されているのが、この繊維補強セメント板なのです。
皆さんもご存知の通り、アスベストに対する社会的関心が非常に高まったので、繊維補強セメント板は、
ほとんど使われることがなくなりました。
その代わりに使われているのが、ケイ酸カルシウム板なのです。

ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)はけい酸質原料、消石灰、パルプ等補強繊維が主原料の不燃ボードです。
オートクレーブ養生という手法で結晶化させておりますので、
湿気などでの寸法変化、反りなどが少なく品質が安定してるという特徴があります。
ケイ酸カルシウム板は腐食しないという特徴がある本当に優れたボードです。
少し脆さなどもあるため、外壁などではあまり使用されてはいないのですが、

アスベストの問題が発見されたことで、次世代を担っていく建材ということになります。
さらに建材も進化していくことで、強度が増していくんじゃないかと考えています。
塗装も同時に進化していくことを期待しながら、毎日の勉強を楽しみながら続けます(笑)

少し長くなりましたが、最後にケイ酸カルシウム板についての説明もさせて頂きました。

下塗り材料も、必ず塗り重ねるための乾燥時間などもしっかり守ることが大事です。
塗料がしっかり乾燥する前に次工程に入ってしまうと、塗料の本来の効果が発揮されない場合があります。
そういった事も気遣いながら、正しく大事に施工することを心掛けると、より良い施工が実現いたします。

今日は水性カチオンシーラーの仕様・用途についてを説明させて頂きました~。

日本ペイント 水性カチオンシーラー 下塗り塗料

日本ペイント 水性カチオンシーラー 下塗り塗料

その他の下塗り材料や上塗り材料に関しましても、ブログなどにて紹介させて頂きます。
ちょっと気にかけた方がいい事や、知ってて損することはない情報なども、紹介させて頂きます。

このブログを拝見した方が、良い塗替え工事ができるように、少しでも参考になればと思って、
情報を少しづつでも発信し続けていきますので、宜しくお願い致します。


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