スマートフォン版を表示

外壁塗装の浮きや膨れを見つけたら?最適な対処法を解説

「外壁の一部分がふと見たら膨れている?」もし、そんな状況に遭遇したら不安になりますよね。
「お金をかけて塗装をしたばかりなのにめくれてしまった」という場合は、がっかりするでしょう。
外壁の浮きや膨れは何が原因で起こっているのでしょうか。

浮きや膨れは、古くなった塗装が剥がれてきただけではなく、塗装をしてから年数が経っていない場合にも発生します。
その原因の多くは施工不良です。

もしこれから塗装をする場合は、施工不良を防ぐための注意点を知っておくとよいでしょう。

また、残念ながら浮きや膨れが既に発生している場合には、「そのまま放置しておいて大丈夫なのか」「何か補修を施した方がよいのか」など、気になりますよね。
そこで、対処方法についても詳しくみていきましょう。

目次

浮きや膨れとは

外壁の一部分が水膨れのように膨れたり、表面にボコボコと気泡のようなものができたりすることがあります。
これは、外壁材の表面に塗られた塗装の膜が、しっかり密着できずに間に空気が入り込んで浮き上がってしまっている状態です。

外壁には、防水性能を持たせるために、通常は塗装が施されています。
下塗り、中塗り、上塗りと、それぞれ機能の異なる塗料を重ねて塗ることで、しっかりとした塗膜を形成します。

中でも下塗り材は、表面を整えて、上から塗る塗料を密着させる役割をもっています。
下塗り材が何らかの原因で適切に働かないと、塗膜が膨れたり浮いたりしてしまうことがあるのです。
また、外壁材に不具合があり水分を含んでしまっている場合には、日光で温められた湿気が膨張し、内部から塗膜を押し上げて膨れを起こす場合もあります。

浮いている部分は、触ると簡単に剥がれてしまう状態です。
塗装の本来の目的である、防水と紫外線から守るという機能が無くなってしまっているので、早急に対処する必要があります。

浮きや膨れが起きる原因

浮きと膨れの原因としては、大きく分けて経年劣化と施工不良があります。
塗装直後から数年程度で起きる場合は、施工不良の可能性が高くなります。

経年劣化

外壁に施されている塗装は、雨や紫外線の影響を日々受けて少しずつすり減っていき、変質していきます。
塗料の種類にもよりますが、およそ10年程度で元々の塗料の性能は発揮できなくなってしまいます。

塗料が劣化してしまうと、外壁は雨や紫外線の刺激を直接受けるようになり、雨水も徐々に内部へ入り込んでいきます。
内部からの湿気は、さらに塗膜を浮き上がらせる原因になってしまいます。

下地の処理が不十分

塗装を行う際には、下地を高圧洗浄で洗浄します。
この時に、表面に汚れやカビが残っていると、塗料が密着しなくなってしまいます。
特にカビを残したまま塗装してしまうと、カビが成長して塗膜を浮かせる原因になります。

表面がなめらかであるほど、塗料は密着しやすくなります。
サビや補修した跡のでこぼこは、塗料の密着を妨げるのです。

下地処理の工程では、ケレンといって手作業で古い塗装を剥がし、表面をなめらかにする作業を行います。
しかし、とても手間のかかる作業のため、作業が不十分になるケースや、そもそも下地処理をほとんど行っていない場合も見受けられます。
特に悪徳業者は、下地処理を手抜きするため注意が必要です。

下塗り材の不足

下塗り材は、外壁と塗膜の密着度合いを決める重要な役割を担っています。
下地の傷みがひどい場合には、下塗り材を多く吸い込むため、下塗り材を増やす必要があります。

どの程度増やすかは、経験によって見極めなくてはなりません。
下塗り材が足りていないと、上から塗る塗料がうまく密着しません。

また、塗料はメーカーの仕様で希釈率が定められていますが、正確に希釈していない場合には、塗膜が薄くなり、塗りムラができてしまうことがあります。
希釈率は塗布する道具や天候によって変えなくてはならず、経験に頼る部分も必要です。
雑な作業の業者や、経験の浅い業者の場合は、施工不良が起きやすくなってしまいます。

外壁材と塗料の相性が悪い

外壁材には、モルタル、サイディング、金属など、様々な種類があります。
材質によって塗料の付き方が異なるため、材質に合った塗料を選定しなくてはなりません。

たとえば、窯業系サイディングには、弾性塗料は基本的には使用しません。
弾性塗料というのは、柔軟性の高い伸びが良い塗料で、モルタルのようなひび割れが起きやすい外壁に使用されます。
ところが、サイディングには高温になりやすい特徴があるため、弾性塗料の温度が上がって柔らかくなりすぎてしまい、膨れが起きやすくなってしまうのです。
また濃色の塗料も同様に、高温になりやすいことから、膨れがおきるリスクが高まります。

他にも、難付着サイディングと呼ばれるサイディングは、塗装できる塗料が限定されます。
難付着サイディングとは、劣化をしないためのコーティングがされているサイディングで、通常の塗料ではうまく密着しません。
難付着サイディングと気が付かずに塗装をしてしまい、剥がれてしまった事例もあるので、経験豊富な業者に相談することが重要です。

また、チョーキング現象が激しい場合は、チョーキングで出た粉に邪魔をされて密着力が弱まる場合もあります。
この場合は、浸透性の高い下塗り材を使うことで対処することができます。

乾燥時間不足

下地処理で高圧洗浄した際の水分が残ったままで塗装をしたり、下塗りの塗料が乾ききらないうちに塗り重ねてしまったりすると、施工不良の原因になります。
塗料は水や溶剤で薄められた状態で塗り、塗った後で水や溶剤が蒸発することで外壁に定着します。
きちんと乾燥時間をとって蒸発させないと、剥がれやすい状態になってしまうのです。

できるだけ工期を短くし人件費を抑えたいと考えると、乾燥時間が短くなりがちです。
また、施主の希望で早く仕上げてほしいと言われて、やむを得ず乾燥時間を削ってしまう場合もあるでしょう。
余裕のあるスケジュールでしっかりと乾燥期間を取れることが望ましいです。

浸水

外壁と塗膜の間に水分が入り込んでしまうと、日光で外壁が温められて水蒸気が発生し、塗膜を下から持ち上げる形で浮き上がらせてしまいます。
水分が入り込む原因としては、以下のようなことが考えられます。

  • 湿度の高い日に塗装をしてしまった
  • 外壁にひび割れや反りがあって雨水が入り込んでしまっている
  • サイディングの目地に使われているシーリングが劣化して雨水が入ってしまっている

原因ごとに対処法も異なりますから、プロの優良業者に見てもらうとよいでしょう。

悪徳業者

施工不良の多くは、業者の知識不足や施工ミスの可能性が高いです。
一方で、中には施工不良が起きることを知っていながら故意に安い素材を使うケースや、手抜きをして利益を得ようとする悪徳な業者もいます。

たとえば、塗料を水増しして塗料代を安く抑えるといった事例があります。
既定の希釈率以上に薄めた塗料を使ってしまうため、必要な性能が得られずに不具合を起こしてしまいます。

他にも、通常3回塗装するところを2回の塗装で済ませてしまうこともあります。
表面上は綺麗に上塗りをされているので、きちんと仕上がっているように見えますが、のちのち塗装が剥がれるなどの不具合が起きてきます。

工程をひとつずつチェックして、塗料の種類や量をチェックすることができれば、そのような危険を防ぐことができるかもしれません。
しかし、実際には難しい部分もあるでしょう。
見積りの段階で、塗料の種類や工程について丁寧に説明をしてもらい、じっくり納得がいくまで話を聞くことも、優良業者を見極めるひとつの方法といえます。

浮きや膨れによって引き起こされる問題

浮きや膨れは、そのままにしておくと色々な問題を引き起こしてしまいます。

保護機能が低下する

浮いてしまっている塗膜は、とても破れやすくなっています。
少しの刺激で破れてしまい、破れた箇所からは雨水が入り込んでしまうのです。

外壁材は元々水に弱いため、簡単に雨漏りの原因になってしまいます。
また、破れた箇所から雨水が入り込むと、さらに周囲の塗膜が浮いてしまうという悪循環になります。

美観を損なう

塗装が浮いてしまっていると、見た目にも綺麗ではありません。
塗装の表面に凹凸があると、違和感があり目立ちます。

進行してしまう

浮きや膨れは残念ながら、そのままにしておいても直ることはありません。
むしろ、さらに周囲にも広がっていく一方です。

また、原因が水分によるものの場合、どこからか浸水している可能性があります。
根本の原因を取り除かないと、外壁や下地の傷みがさらに進行してしまいかねません。

保証期間を過ぎてしまう

浮きや膨れの原因が、塗装工事の不備であれば、塗装工事のやり直しも考えられます。
塗装の際に保証がついている場合には、適用してもらえるかもしれません。

しかし、そのまま放置していると、保証期間が過ぎてしまい、保証の対象外となってしまうこともあります。
そのため、見つけたらできるだけ早めに対処した方がよいでしょう。

外壁塗装の補修方法

塗装納期や膨れを見つけたら、まずは原因を突き止めて、再び起こらないように対処します。
たとえば、内部からの結露が原因の場合は、そのまま再塗装してもまた同じように施工不良が起きる可能性が高くなります。
そこで、結露が起きないような対策も必要でしょう。

浮きや膨れが起きている場所だけが塗装が密着不良を起こしているのではなく、その周囲も密着していない可能性があります。
密着不良の範囲をしっかり見極めて、補修する範囲を決めなければなりません。

補修方法は、再塗装しか方法がありません。
不良個所を剥がし、完全に除去した状態で下塗り材を塗ります。
乾燥時間を仕様どおりにとり、中塗り、上塗りと通常の塗装の工程と同様に行います。

補修の相談先は?

心配な箇所がある場合は、どこに相談したらよいのでしょう。
経年劣化の場合は、外壁全体を補修する前提で塗装業者に見てもらうとよいでしょう。
万が一、塗装してからまだ数年で施工不良が疑われる場合は、施工した業者に相談してみましょう。

施工会社

施工不良の可能性が高い場合、工事を担当した業者に相談すれば前回の工事の詳細がわかります。
そのため、原因を突き止めやすいです。

施工不良が起きたからといって、必ずしも悪徳業者とは限りません。
塗装の条件は難しく、きちんと施工したはずなのに施工不良になってしまう場合もあります。

どのように対処してもらえるのか、親身になって相談に乗ってもらえるか、誠意が見られるかどうかが大切です。
きちんと原因を突き止めて、適切な補修をできるようであれば安心です。

契約前に、施工保証があるかどうかも確認しておきましょう。
一定期間内であれば無償で補修を行うことを、業者独自で定めている場合もあります。

しかし、保証がついていたものの、建物の損傷が原因であり塗装自体は問題ないといわれて補修をしてもらえない、といったケースもあります。
業者独自の保証は、どこまでが責任の範囲なのかが明確になっていないため注意が必要です。

第三者保証

リフォーム瑕疵保険のような、第三者による保証が工事に付けられている場合もあります。
この場合は、施工不良が起きた時に、塗装業者が倒産してしまっていても保証を受けることができます。
もし、第三者保証の保証がついている工事で施工不良が見つかった場合には、連絡をしてみましょう。

また、これから塗装を行う際には、第三者による保証を付けてもらえるかどうか、なども確認しておくとよいでしょう。
保険をつけるには費用がかかりますが、工事内容について第三者のチェックを受けることができ安心です。

公的機関

残念ながら、工事を行った業者に誠意をもって対応してもらえない場合、業者と連絡が取れなくなってしまっている場合、などスムーズに補修を行ってもらえない場合もあります。
その場合には、第三者機関に相談してみましょう。

自治体の中には、リフォームの相談窓口を設けているところがあります。
また、国民生活センターや、住宅リフォーム・紛争処理支援センターといった相談窓口もあります。

施工不良の無い高品質な外壁塗装は辻塗装にお任せください

外壁に塗装の浮きや膨れが見つかった場合には、経年劣化または施工不良のいずれかの可能性が大きいです。
もし、塗装工事を行って数年以内であれば、施工不良かもしれません。
施工不良が原因でトラブルにならないためにも、塗装は信頼できる優良業者を選ぶ必要があるでしょう。

もし現在、外壁塗装をご検討中なら、私達辻塗装にご連絡ください。
創業36年の実績を持つ私達なら、確かな技術と知識で施工不良の無い高品質な外壁塗装をご提供できます。
もちろん、施工後に保証書もお渡ししておりますので、安心してご相談ください。


辻塗装へお問い合わせ