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センスの良い色分けで外壁塗装を成功させるコツ

これから外壁塗装する方は、ぜひ外壁のカラーコーディネートを楽しんでみてください。
外壁塗装をすると元々の外壁の色は見えなくなるので、今までとはまったく違う色にすることもできます。

単色で塗られていた外壁を、2色や3色と多色に色分けすることも可能です。
また、アクセントカラーを加えることで、ぐっとおしゃれな雰囲気になります。
外壁のデザインにも流行がありますので、今風のデザインを取り入れることで新築のような雰囲気に仕上げることが出来ます。

どの部分を塗り分けるかで迷っている方には、オススメのパターンがあるのでぜひ参考にしてみてください。
色分けを成功させるためのコツや、注意点についても詳しく解説していきます。

目次

外壁の色分け

「外壁塗装でデザインを一新したい」と思っている方にオススメなのが、外壁の色分けです。
外壁塗装では、既存の色と同じデザインにする必要はありません。
どの部分をどう塗りたいのかを業者に伝えれば、その通りに塗ってもらうことができます。

基本的には、色数が増えることで料金が上乗せされるということはありません。
ただし、多くの色を使う場合には、塗料の缶を複数用意しなくてはならず、使いきれずに余ってしまう塗料が出てきてしまいます。
そのようなケースでは、料金が上乗せされる場合もあります。
また、塗り分け方が細かく複雑な場合には作業時間が増えるため、料金が上乗せされるケースがあります。

外壁塗装の色選びでは、外壁の色の他にも破風板の色、雨樋の色、幕板の色など、多くの色を決めなくてはなりません。
また、塗料のグレードや艶の有無、塗料の性能も検討する必要があります。
それに加えて、外壁の色分けについても検討するとなると、億劫に感じることもあるでしょう。

しかし、外壁の色を変えられるのは10年に1度のチャンスです。
もし安易に妥協してしまうと、10年間そのまま過ごすことになってしまいます。
せっかくの機会なので、時間をかけてじっくりと検討して、後悔のない色選びをしてください。

色分けのパターン例

色分けの際によく使われる典型的なパターンがありますので、参考にしてください。

上下で分ける

2階建ての戸建ての場合、1階部分と2階部分の境目を基準に、上下で色を分けるのも定番パターンのひとつです。
たとえば、1階部分をブラウン、2階部分をベージュのように、同系色の濃淡で色分けできます。
色の切り替え部分に幕板があれば、そこを境目としてわかりやすく分けることができますが、幕板がなくても切り替えは可能です。
どの位置を境目とするかは、業者と相談して決めると良いでしょう。

上半分を淡い色、下半分を濃い色とすると、重心が下にあるように感じられるので、どっしりとした重厚感を演出できます。
反対に、上半分を濃い色、下半分を淡い色とすると、軽やかでスタイリッシュに仕上がります。

上下での色分けはオーソドックスで街中でもよく見られますので、違和感なく馴染みます。

左右で分ける

縦のラインを基準にして色を分けるのも、よく見られるパターンです。
たとえば、建物の側面で、中央部分3分の1の面積を違う色に塗り分けると、側面に太いラインが入ったようなデザインになります。
白1色の外壁に紺色のラインを入れると、白と紺のコントラストで洗練された印象になるでしょう。

今まで単色だった部分に、新しいデザインを加えるのは少し勇気が必要です。
ただ、仕上げてみるとおしゃれでモダンな雰囲気になるので、オススメです。

他にも四隅のコーナー部分を違う色にする、窓の位置に合わせて縦にラインを入れる、といった塗り分け方もあります。
縦方向の塗り分けは、横方向に比べるとデザインが難しいですが、成功するとスタイリッシュな仕上がりになるので、おしゃれ上級者にオススメです。

凹凸で分ける

少し入り込んでいる玄関周りの外壁を違う色にしたり、出っ張っているベランダ部分を違う色にするといったように、凹凸部分の色を変えるのも定番です。
元々の建物の形をうまく活かすと、違和感なく馴染みます。

外壁全体を単色で塗り、凹凸部分をアクセントとして目立たせるのがコツです。
建物の立体感が強調され、建物を大きく見せる視覚効果も期待できます。

付帯部分で分ける

建物には雨樋、ベランダの手すり、破風板や軒天といった付帯部分と呼ばれる箇所があります。
外壁塗装の際には、付帯部分も合わせて塗装をすることが一般的です。
色選びをする際には、外壁の他にもこれらの付帯部分それぞれの色をどうするのか、決めなくてはなりません。

付帯部分は面積が少ないからといって、安易に色を選ぶのはもったいないです。
付帯部分をうまく活かすことで、センス良いカラーコーディネートになります。

たとえば、グレー1色の外壁に対して、雨樋を黒くするか、白くするか、では印象が大きく異なります。
黒だと落ち着いたシックな雰囲気になりますし、白だと少し可愛らしい優しい雰囲気になります。

外壁と付帯部分を敢えて違う色にすると、アクセントとすることができます。
付帯部分を活かした色分けは、手軽でありながら印象を大きく変えられるのでオススメです。

3色に分ける

2色の塗り分けではどことなくぼんやりしてしまう、全体がうまくまとまらないといった場合には、さらに1色追加してみるのも手です。

たとえば、1階部分をグレー、2階部分を白にした場合に、切り替え部分に黒のラインを入れると全体が引き締まります。
このように、2色の間に入れる色を「セパレーションカラー」と呼びます。
セパレーションカラーはお互いの色を引き立てたり、お互いの色を馴染ませる役割があります。

セパレーションカラーは、色味の少ないブラウンや黒などがまとまりやすいでしょう。

色分けのコツ

色分けをセンス良くデザインするためのコツには、次のようなものがあります。

全体で3色までにまとめる

建物全体で見たときに4色以上の色が使われていると、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。
あえてカラフルにしたい場合を除き、基本的には全体で3色以内を目安に色を選ぶとうまくいきます。
外壁だけでなく、屋根や外構も意識しながら全体をコーディネートしてください。

色の比率を調整する

外壁に複数の色を使う場合には、メインとなる「ベースカラー」、ベースカラーと相性の良い「アソートカラー」、少しの面積で全体を引き立てる「アクセントカラー」を決めておくのがオススメです。

それぞれの面積を、6:3:1くらいの比率にすると全体がうまくまとまります。

同系色、反対色を意識する

ベースカラーとアソートカラーには、同系色を選ぶと失敗が少なくなります。
ベージュとブラウン、アイボリーとオレンジといったように同系色は相性の良い組み合わせです。

アクセントカラーには、敢えて反対色を取り入れることもあります。
グレーの外壁に赤でアクセントを入れると、大きくイメージが変わります。
反対色を使う時には、色の効果を知った上で意識的に取り入れると良いでしょう。

彩度、明度を意識する

同系色でなくても彩度や明度を合わせることで、色が馴染みやすくなります。

彩度は、鮮やかさを表します。
白や黒は、無彩色といって色味の無い色です。
原色の赤や黄色などは、彩度が高い色になります。

明度は、明るさを表します。
明度が高いと白に近づき、明度が低いと黒に近づきます。
明度と彩度が似ているグループを、トーンと呼びます。

たとえば、モスグリーンとからし色といったように、どちらもくすんだ感じの色でトーンが同じであれば、組み合わせたときに馴染みます。
反対に、原色とくすみカラーのようにトーンが違うと、たとえ同系色であっても違和感があります。

トーンは難しい概念ですが、ぜひ参考にしてみてください。

シミュレーションツールを活用する

シミュレーションツールを利用すると、色選びを視覚的に行えるので便利です。
「トーンなんて難しくてわからない」という方も、ツールを使えば直感で色の相性を確かめることができ、好き嫌いを判断できます。

最近ではネット上で利用できるシミュレーションツールやアプリがありますので、手軽に試すことができます。

外壁を色分けするオススメコーディネート

色分けで迷った場合には、こちらのオススメコーディネートを参考にしてみてください。

初級編:ブラウン系コーディネート

ベースカラーにベージュ、アソートカラーにブラウン、アクセントカラーにダークブラウンを使います。
失敗のない組み合わせで、無難な仕上がりにしたい方にオススメです。
ベランダの凹凸部分をブラウンにして、ベランダの手すりや雨樋をダークブランにするといった塗り分け方はいかがでしょうか。

どの年代からも好感を持たれる色合いで、長く飽きずにお住まい頂けます。

中級編:ネイビー系コーディネート

ベースカラーにホワイト、アソートカラーにネイビー、アクセントカラーにブラウンを使います。
あえて彩度の低い色でまとめることで、すっきりとしたスタイリッシュなイメージに仕上げます。
さらに、色分けを水平方向ではなく垂直方向に縦にラインを入れると、よりモダンな印象になるでしょう。

ホワイトを多めにすると明るい印象に、ネイビーを多めにすると落ち着いた印象になります。
そのため、色分けの分量を調整しながら、シミュレーションすると良いでしょう。
玄関周りやベランダの凹凸部分などにワンポイントでブラウンを使うと、一気に垢抜けた印象になります。

ネイビーは最近人気が上がっている色なので、新築のような雰囲気が期待できます。

上級編:グリーン系コーディネート

グリーン系の外壁はあまり見かけませんが、モスグリーンのような彩度が低いグリーンは、ナチュラルな色味で日本の景観にとても馴染みます。

ベースカラーにモスグリーン、アソートカラーにブラウン、アクセントカラーにブラックを使います。
この組み合わせはグリーンという新鮮な色を使いつつも、彩度を抑えた落ち着いた雰囲気になります。
洋風建築にも和風建築にも合うでしょう。

モスグリーンやブラウンは、比較的汚れが目立ちにくいのもメリットのひとつです。
失敗を防ぐには、グリーン系とブラウン系のトーンを合わせることがポイントです。
色味によっては、野暮ったく見えてしまうことがあるので、色分け部分の選定や色選びは慎重に行った方がよいでしょう。

色分けの注意点

色選びを失敗しないために、次のような点に気を付けましょう。

太陽光の下で確認する

複数の色を組み合わせる場合には、色の相性を見極めることが大切です。
パソコンやスマホの画面上では似合う組み合わせだと感じていたのに、実際に塗装してみたら違っていた、というケースがあります。

このような失敗を防ぐためには、最終的な色の確認は必ず太陽光の下で行ってください。
塗装業者に頼むと、塗り板と呼ばれる塗装のサンプルを作ってもらえます。
できるだけ大きい面積の塗り板を使って確認してください。

塗装できない箇所を確認する

建物の中には、玄関ドアや窓のサッシなど、塗装が難しい箇所があります。
せっかく自分で完璧にコーディネートを考えたのに、後から「塗装できない箇所」といわれるのはもったいないです。

塗装できない箇所がある場合、そのままの色としてコーディネートを考えなくてはなりません。
塗装できるかどうかは、業者によっても対応範囲が異なりますし、建物に使われている素材によっても違ってきます。
事前に塗装業者に、塗装可能な範囲を確認してください。

周りの景観を意識する

コーディネートを考えていると、つい自分の家のことだけを見てしまいがちです。
もちろんそれでも問題ありませんが、周囲から浮いてしまうと後悔するかもしれません。
そこで、周りの街並みの中で浮いてしまわないか、違和感なく馴染むかということも頭の片隅に意識してみてください。

次の塗り替えタイミングを合わせる

屋根と外壁の色を合わせてコーディネートした場合には、次の塗り替えタイミングが同じになるようにしてください。
外壁だけが屋根より早く劣化して、先に塗り替えをする場合だと、色選びの選択肢が狭まってしまいます。
屋根と外壁を一緒に塗装できるように塗料のグレードを調整する方が、コスパが良いのでオススメです。

理想の住への外壁塗装なら辻塗装にご相談ください

せっかく外壁を塗り替えるのなら、おしゃれなデザインにしたいものです。
そこで、複数の色を取り入れて色分けをすることがオススメです。

色分けにはいくつかのパターンがありますが、プロと一緒に考えると上手くいくでしょう。
色選びを考える際は、塗装業者のアドバイスも参考にしてください。
じっくりと検討することで、お気に入りの外壁に仕上がります。

もし、福岡で外壁塗装をご検討中なら、私達辻塗装までご相談ください。
辻塗装は、創業40年を迎えた、経験豊富な塗装専門店です。
これまで培ってきた技術と経験をもとに、あなたの理想の外壁塗装を実現するお手伝いをいたします。
塗装に関することなら何でも相談に乗りますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


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