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塗装の劣化の目安にも!外壁に生えるカビやコケへの対処法



写真:コケの生えた外壁

あなたのお宅は、外壁にカビやコケが生えてしまっていないでしょうか?
普段そこまで外壁をまじまじと見る機会はないでしょうから、「気がつかないうちにカビが広がっていた」という方も中にはいるかもしれません。

カビやコケが生えると、建物の美観を一気に損ねてしまいます。
また、カビやコケは、思わぬトラブルを人々の生活に引き起こすこともあります。
そのため、できることなら生えることがないよう事前に防ぎたいものです。

そこでここでは、カビやコケが外壁に繁殖することでもたらされる不具合や、対処法などを詳しく紹介していきます。

目次

なぜ外壁にカビやコケが生えるのか?

土のように栄養がないにもかかわらず、外壁になぜカビやコケが繁殖するのでしょう。
その理由には、両者が成長に必要とする栄養分が関係しています。

カビは、水と少しの栄養があれば簡単に生長できます。
一見外壁に栄養なんてなさそうですが、カビは外壁に付着した汚れや塗料に含まれる有機物を栄養にできるのです。
しかも、カビは光合成をしないので、日が全く当たらなくても繁殖してしまいます。

コケは光合成により栄養を作ることができるので、日が当たっていれば水だけで成長できます。
しかも、コケは根から水分を吸収しません。
コケは身体全体で水分を吸収するので、湿気が高いだけで水分補給ができてしまうのです。
そのため、一度外壁に根を下ろすと湿気がある限りどんどん繁殖してしまいます

カビやコケは、胞子の状態で外壁に付着します。
その胞子が成長し、外壁に広がっていくというわけです。
カビとコケの胞子は、どこの空気中でも浮遊しているものなので防ぐことはできません。

外壁にカビやコケが生えたらどうなる?

外壁にカビやコケが生えると、様々な不具合を生活に引き起こします。
中には人の健康に影響を与えるものもあるので、油断してはいけません。

では、引き起こされる不具合を具体的に紹介していきましょう。

外観を損ねる

カビやコケは、建物の外観を著しく損ねます。
せっかくキレイにしている外壁も、カビやコケが生えれば一気にみすぼらしい見た目になってしまうでしょう。
外壁の汚れは、家全体の印象に大きく影響するのです。

家の外観は、住んでいる人の気分の大きく影響してきます。
健康的で豊かな生活を送るためには、美しい外観のマイホームを維持することも必要なことなのです。
カビやコケの生えた家では、日々の活力に悪影響が及ぶかもしれません。

建物の劣化を早めてしまう

カビやコケは水分を保持するため、放置すると外壁が常に湿った状態となってしまいます。
外壁にとって水分は天敵です。
表面が湿ったままじわじわと水が染み込んでしまえば、外壁そのものを劣化させる原因となってしまうのです。

また、コケの根っこからは根酸という酸が発生します。
外壁の素材となるセメントはアルカリ性なので、酸により腐食が一気に進んでしまうことも考えられます。

このように、カビやコケを放置すれば、建物本体にもダメージを負わせてしまう可能性があります。

人の健康に被害が及ぶことも

カビはアレルゲンとなっているため、継続的に吸引するとアレルギーを引き起こす可能性があります
アレルギーの症状としては、呼吸器への影響が最も懸念されます。
咳やくしゃみが止まらなくなったり、気管支炎を引き起こしたりするおそれもあるので油断ができません。

また、カビの種類によっては、毒素を持つ種類も存在しています。
このようなカビを吸引し続ければ、重大な疾病につながるおそれもあります。

健康的な生活を送るためにも、外壁のカビやコケはキレイに除去しなくてはいけません。

外壁にカビやコケが発生する条件

写真:川沿いの住宅

カビやコケは、水分や湿気を好みます。
そのため、川などの水源に近い立地や、森のように豊富に植物がある場所が隣接している家は要注意です。

また、水源が近くない家の場合でも、家の周りのジメジメした場所は注意が必要です。
特に以下で紹介する箇所に着いては、カビやコケが発生しやすいと言えるでしょう。

日当たりが悪い場所

日当たりが悪い場所は、ジメジメと湿気がたまりやすくなりますよね。
そんな場所は、カビやコケの絶好の繁殖地帯となってしまいます。

特にカビは光合成をしないため、日光が全くなくても成長します。
日当たりが悪い場所でも、水分と僅かな栄養さえあればどんどん繁殖してしまうのです。
ちなみに、塗料に含まれる有機物やほこりもカビの栄養となります
ですから、栄養を遮断することは不可能と言えるでしょう。

どうしても家の北側の面は、どのお宅でも日当たりが悪くなります。
そのため、特にカビの繁殖には注意が必要な部分と言えるでしょう。

風通しが悪い場所

風通しの良い場所は、それだけでカビやコケを乾燥させる効果に期待が持てます。
カビやコケは、乾燥すると成長できません。
つまり、風通しの良い場所なら、カビやコケの繁殖を抑えることができるというわけです。

逆に風通しの悪い場所では、湿気がたまりやすくなりカビやコケが水分をいくらでも補給できてしまいます。
だからこそ、風通しの悪い場所はカビやコケが繁殖しやすいのです。

塀と家の隙間が狭い場所や、隣の家との距離が近い場所はそれだけ風通しが悪くなります。
このような部分は、カビやコケの繁殖により注意する必要があるでしょう。

壁のデザインによる凹凸

外壁に施された模様などの凹凸には、雨水や汚れがたまりやすいといえます。
また、チリやほこりも凹凸にたまってしまいますね。
この雨水や汚れを餌にしてカビやコケが成長するので、凹凸のある壁は特に注意が必要となります。

カビやコケの繁殖を防ぐという面で考えれば、光沢のあるツルツルの外壁が理想的といえるでしょう。
塗料の種類で質感は調節できるので、塗料を選択する検討材料の一つにしてみてください。

外壁に結露が起きている

冬にガラス窓などで発生する結露ですが、条件次第では外壁でも発生します。
外壁に結露が生じれば、その水分にカビやコケが引き寄せられてきてしまうのです。

特に、外壁内部の通気性が確保されていないと、結露が発生する危険性が高まります。
もし、そこまで湿気がたまらない立地なのにカビやコケに悩まされているのなら、結露の可能性を疑って見るといいでしょう。

外壁に生えたカビやコケを除去する方法

カビやコケを根絶するには、一度徹底的に除去することが不可欠です。
中途半端に掃除しても、根っこが残っていればすぐにそこからカビやコケは広がっていきます。

外壁に生えたカビやコケを落とす方法として、最も簡単な方法はブラシによる洗浄です。
ただし、ブラシで強く擦りすぎると、塗装をはがしてしまいかねません。
力加減には注意して、作業を進める必要があります。

それから、高圧洗浄気を持っているのなら、ブラシよりも確実にカビやコケを除去できるでしょう。
ただしこちらも、力加減を誤ると外壁に傷をつけてしまいかねません。
特にガルバリウム鋼板の外壁は、高圧洗浄機は不可となっているので注意してください。

カビやコケは、外壁の内部にまで根を伸ばしています。
どちらの方法にしろ、この根を除去できない限りまたすぐにカビやコケが繁殖してしまうでしょう。
そのため、専用の洗剤も合わせて使うことが、カビやコケを退治する大切なコツと言えます。

カビを退治する洗剤は、刺激の強いものがほとんどです。
そのため、皮膚についてしまわないよう、ゴム手袋やマスク、長袖の服などを着用した上で作業するようにしてください。

業者に依頼してしまうのもアリ

写真:業者

カビやコケが広範囲に広がってしまっている場合、どうしても手の届かない箇所も出てくるでしょう。
あまりに高いところだと、自分でお手入れするのは少し危険ですよね。
そんな時は、業者に外壁洗浄を依頼してしまうのも一つの手と言えます。

業者に外壁洗浄を依頼すれば、高い部分のカビやコケまで完璧に退治することができます。
高圧洗浄機やバイオ洗剤といった専用の機材を使ってくれるので、自分で対処するより確実にカビやコケを除去してくれるのです。

多少の費用はかかりますが、業者におまかせなので何の苦労もありません。
「忙しくてなかなか掃除ができない」という方は、利用を検討してみるのもいいかと思います。

カビやコケを予防する方法

カビやコケに悩まされないためには、日頃から予防することが最も大切です。
以下の点に注意していれば、カビやコケの発生を防ぐことができるでしょう。

湿気をたまりにくくする

湿気は、カビやコケの大好物です。
そのため、外壁の周りに湿気がたまっていては、すぐにカビやコケの餌食となってしまいます。
そこで、家の周囲に湿気がたまりにくくする工夫が必要です。

家の周囲に不要な物を置かないようにすれば、風通しが多少は改善します。
家の周囲に不要な物を置いている場合は、置き場所を変えるなどの対策をしてみてください。

定期的な洗浄を心がける

外壁は常に外の環境にさらされているため、カビやコケの胞子が付着することを防ぐことはできません。
そこで、定期的な洗浄が不可欠となります。

定期的に洗浄していれば、カビやコケの胞子が付着しても根を下ろす前に除去することができます。
お手入れとしては、水で洗い流すだけでも十分です。
胞子に根を張られる前に、洗い流すようにしてください。

いち早くカビやコケが生えていることに気づくことも、メンテナンスでは重要です。
そこで、外壁の色は明るめの方がオススメとなります。
黒のようなカビやコケが目立たない色にしてしまえば、繁殖している程度が分かりにくくなってしまうのです。
もし、家の外壁が暗めでカビやコケが目立たないという場合は、目視でのチェックをより強化する必要があるでしょう。

カビやコケに強い塗料を使う

外壁塗装に使われる塗料の中には、防藻・防カビ性能が備わっているものがあります。
このような塗料を塗装しておけば、カビやコケの発生を抑制することができるでしょう。

防藻・防カビ塗料には、カビやコケを抑制する成分が配合されています。
化学的にカビやコケを退治するので、お手入れもらくになるでしょう。

基本的に大手塗料メーカの塗料なら、ある程度の防藻・防カビ性能は備わっています。
ただ、専用のものに比べると、効果を発揮する菌の種類の多さに差があります。
そのため、カビやコケが特に気になるのなら、専用の防藻・防カビ塗料を選択する方が無難と言えるでしょう。

また、塗装が劣化してしまえば、防藻・防カビ性能も機能しなくなります。
そのため、カビやコケが目立つようになったということは、塗装が劣化していることを示唆している可能性もあるのです。
もし、前回の外壁塗装から10年以上経過しているようなら、塗装の劣化も疑ってみてください。

カビやコケが気になるなら辻塗装にご連絡ください

カビやコケが生え始めたということは、塗装の機能が損なわれている証拠ともいえます。
そのため、一度プロの塗装業者に点検を依頼した方がいいでしょう。

もし相談する塗装業者でお悩みなら、まずは私たち辻塗装にご相談ください。
完全自社施工の私たちなら、最後まで責任をもって塗装の劣化に対応いたします。
もちろん調査や診断は無料ですので、お気軽にお声かけください。

私たちは筑紫野市や大宰府市の回覧板にも掲載されており、地域の皆様に愛される塗装会社を目指しております。
お客様一人一人とのお付き合いを大切にしていますので、何でもお気軽にご相談くださいね。


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