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外壁塗装のツヤ引けの原因と自分でもできる対策法

外壁塗装のツヤ引けの原因と自分でもできる対策法

外壁塗装に使われる塗料は、一定のツヤがあるものがほとんどです。
ある程度のツヤがあった方がピカピカで新築のような見た目になるので、塗装の塗り替えで選択する人が多いのです。
ツヤがあったほうが、汚れが付きにくいなどのメリットもありますからね。

最近ではつや消し塗料を選択し、高級感溢れる見た目に仕上げた住宅も増えてきてはいますが、まだまだツヤあり塗料のほうが主流といえるでしょう。
ただ、外壁塗装においては、ツヤありの塗料特有の不具合があるので注意しなければなりません

その不具合こそ「ツヤ引け」と呼ばれる症状です。
ここでは、外壁塗装の不具合の一つであるツヤ引けについて、原因や対処法などを詳しく紹介していきましょう。

目次

外壁塗装によくあるツヤ引けとは?

ツヤ引けとは、塗料を乾燥させる途中で何らかの問題が生じ、光沢がうまく出なくなる現象です。
ツヤありの塗料で塗装したにも関わらず、塗装直後からツヤがなく白くぼけた印象になってしまいます。

また、塗装完了後数週間でツヤ引けの症状が現れるケースもあります。 外壁塗装のツヤは、時間の経過と共に失われていくものですが、こちらはツヤ引けではなく色あせと呼ばれます。
経年劣化の一つの症状なので、不具合というわけではありません。

あくまで、ツヤが失われる状況でないにも関わらず、ツヤが出ない不具合をツヤ引けといいます。

ツヤ引けが発生する原因

ツヤ引けが発生する原因としては、環境要因と人的要因の2種類が考えられます。
もしツヤ引けが発生してしまったのなら、まずは環境要因からチェックしてみるといいでしょう。
気候などの環境からツヤ引けが発生する可能性が低いなら、業者の施工不良が原因である可能性が非常に高いといえます。

ツヤ引けが発生する原因は、具体的には以下の通りです。

環境要因

ツヤ引けは、乾燥途中の塗装表面に水分が付着することで引き起こされます。
そのため、塗装した日の夜に雨が降ってしまうと、ツヤ引けが起こる危険が高まります。
また、夜露が外壁表面に降りることも、ツヤ引けの原因となります。

湿度が高すぎる場合も、水分の影響を塗料が受けてしまいます。
湿度が高いだけでも塗料の乾燥時間は遅れることになるので、夜露が発生していないからといって油断は禁物です。
外壁塗装に使われる塗料にとって、水分は天敵ともいえる存在です。
なるべく雨や湿気の影響がない日程で塗装をすることが、ツヤ引けを防ぐためには重要と言えるでしょう。

人的要因

塗料が十分に攪拌されていなかったり、希釈の割合を間違ったり、種類の異なる塗料を混ぜて使ったりした場合も、ツヤ引けを引き起こすおそれがあります。
また、下塗りや中塗りの乾燥が不十分なまま塗り重ねてしまった場合も、ツヤ引けが発生する危険は高まります。
これらの要因はすべて職人の技術不足なので、未然に防ぐことができるものといえるでしょう。

外壁塗装の業界は、悪徳業者も多数存在してしまっています。
このような業者に塗装を依頼してしまうと、ツヤ引けの原因となる手抜き工事をされる危険が高まってしまうのです。
ツヤ引け以外の不具合も防止するために、業者の吟味は慎重に行うようにしてください。

特に注意が必要なツヤ引け箇所

塗装のツヤ引けに最も注意が必要な場所は、実は屋根の塗装です。
屋根は外壁よりも夜露が降りる可能性が非常に高いので、その分ツヤ引けが発生する可能性も高くなってしまいます。
外壁塗装と同時に屋根塗装を実施する方も多いでしょうから、屋根塗装のツヤ引けには特に注意するようにしてください

それから、ツヤに関してはなるべく天気のいい日に様々な角度からチェックしなければなりません。
きちんと光が当たらない状況で見た目を確認しても、ツヤがはっきり出ているか把握することは難しくなります。
天気が悪いとツヤの本来の状態が見た目で分からないため、曇りや雨の天候ならチェックを実施する日程を変更してもらいましょう。

また、建物の全ての面をきちんと確認する必要もあるでしょう。
ツヤは光の当たり具合により見た目が大きく異なるので、様々な角度からみてツヤの状態を正確に把握する必要があります
ツヤ引けが発生している場合は、ツヤがなく白くぼやけた見た目になっています。 おかしい箇所を発見したら、まずは施工した業者に相談してみるようにしてください。

ツヤ引けを防ぐために必要な対策

ツヤ引けが発生する原因は、上記で紹介したように明らかになっています。
と言うことは、原因を排除することでツヤ引けを未然に防ぐことは十分可能ということです。
ツヤ引けを防ぐためには、以下の点に注意して施工してもらうようにしてください。

塗料が使える環境条件で塗装する

ツヤ引けを防ぐためには、夜露や雨などの水分を防ぐことが最も重要です。
そのためには、気象条件を考慮した上で、施工する時間帯を調節したり日程を調節したりする必要があります。
天気予報が雨になっているにも関わらず、塗装を強行するような業者は論外と言えるでしょう。

塗料にはそもそも、使用できる条件というものが定められています。
湿度が85%以上、気温5℃以下では施工してはいけない決まりとなっているのです。
湿度や温度が基準を超えてしまうと、乾燥が十分できないことが予想されるために、塗料メーカーが定めているルールとなります。

もちろんこのルールの範囲内でも、ツヤ引けを発生させてしまう可能性は十分考えられます。
特に秋は気温差が激しいため、夜露には注意が必要な季節なのです。
秋は気候の面では外壁塗装に適していますが、思わぬところに落とし穴があるため、十分注意して施工してもらうようにしてください。

ツヤ引け防止には技術力の確かな優良業者に依頼する

ツヤ引けは、塗料の不具合によっても発生してしまいます。
この原因を防止するためには、技術力の高い優良業者に工事を依頼するしか手がないと言えるでしょう。
悪徳な業者に工事を依頼しても、いいことなんか一つもありませんからね。

それから、塗装の工程は専門的な事柄も多いため、あなた自身が監視してもあまり意味がありません。
攪拌が不十分なケースでも、職人に「これで大丈夫です」と言われたら、ほとんどの方が納得してしまうでしょう。
だからこそ、優良な業者に工事を依頼することは必須ともいえることなのです。

環境条件が原因となるツヤ引けに関しても、腕のいい職人なら日程を変更するなどして未然に防ぐことができるはずです。
技術力が高ければ条件を的確に判断できますし、優良業者なら工事を強行するようなこともありません。
結局のところ、不具合なく質のよい外壁塗装を手に入れるためには、技術力の高い優良業者に依頼することが最も重要なことなのです。

ツヤ引けの補修方法

ツヤ引けの補修方法

ツヤ引けが起こった場合、再塗装するしか補修する方法がありません。
一度ツヤを失ってしまった塗装を復活させることは不可能なので、新しい塗膜を作るしか手がないのです。
きちんとした手順で再塗装を行えば、塗料が持つ本来のツヤが消えてしまう心配はありません。
判断ミスでツヤ引けを発生させてしまうこともあるので、その場合はきちんと再塗装してもらうことが重要です。

ちなみに、ツヤ引けが起こっている場合、ワイヤーブラシなどで表面を一度研磨して再塗装することが望ましい方法となっています。
ツヤ引けの原因は、職人の技術や判断により防ぐことができるケースがほとんどです。
塗装直後に発生することから保証の対象にもなっていると思いますので、気になる点は施工業者になるべく速く相談するようにしてください。

ツヤは塗料の劣化と共に消えていきます

ツヤ引けと同じような症状に、「色あせ」という現象があります。
これは、年月の経過と共に、徐々にツヤが落ちていってしまう現象を指しています。
ツヤがある塗料を選択したとしても、いつまでも維持されるというわけではありません。
ツヤは時間の経過と共にどんどん落ちていってしまい、いずれは完全に消えてしまうのです。
これは、経年劣化によるものなのでどうすることもできません。

色あせは、塗料そのものが劣化し、機能が低下している目安となります。
色あせ程度なら塗り替える必要はありませんが、同時にチョーキングやクラッキングが発生しているのなら外壁塗装を検討すべき時期になっているといえるでしょう。
一般的なシリコン塗料を使っている場合、塗り替えの目安は10年程度です。
塗装の劣化を放置してしまうと、雨水が建物内に浸入して大きな被害を出すことも考えられます。
塗装の色あせも参考にして、適切なタイミングでメンテナンスが実行できるように備えておいてください。

外壁塗装は確かな施工の辻塗装にご相談ください

ツヤ引けは、基本的には職人の技術力で防ぐことのできる不具合といえます。
環境要因により発生することもありますが、塗料が本来の性能を発揮する天候などを熟知していれば、事前に防ぐことは十分可能なのです。
そのため、技術力の高い優良業者に塗装を依頼することが何より大切なことと言えます。

ただ、特に最近の日本ではゲリラ豪雨も増えているため、天候が非常に読みづらいことも多いでしょう。
もしゲリラ豪雨が塗装直後に発生してしまったら、ツヤ引けが発生する可能性が高くなってしまいます。

福岡で外壁塗装をお考えなら、私たち辻塗装が力になります。 福岡で、住宅やアパートはもちろん、ビルや学校の塗装も手掛ける私たちなら、高い技術力で満足できる外壁塗装を実現できます。
もし、ツヤ引けが発生したとしても、当然ですが塗りなおしいたします。
保証書も発行しておりますので、安心してご相談いただければと思います。


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